健康のカギは狩猟採集民をインストールすること

ホモサピエンスは精神・肉体ともに未だ狩猟採集を行っているつもりである

ブログの方針

プロフィール

30歳前後・男性

 

人生で大切なものは健康であり、十分な資金であり、時間であり、知識であり、愛である。

しかしすべての土台は精神も肉体も健康であることであり、健康の土台なくしては人生の充実を得ることは難しい。

 

真の健康とは何か。

それは自分自身が十万年以上前から存在しているホモサピエンスという一種の動物であることを理解し、
人類間で爆発的に広がった農業革命(新石器革命ともいう)はわずか一万年程度以前のことであることを念頭に置いて行動することである。

 

人間が農業によって定住しなければならなくなったのがわずか1万年前であり、人間の精神と肉体は農耕に適応していない。
特に以下の点において重要である。

  • 農耕により人間は「明日」「来季(収穫期)」「来年(雨季か乾期か)」といったことを考えなければならなくなった。
  • 「資産の蓄え」を生み出し、富の格差と集中を生んだ。
  • 定住の必要性とそれによる疫病の蔓延と飢餓をあたえた
  • 毎年の出産を可能にし、人口が増加した
  • 栄養素は小麦など穀物から得られる炭水化物に偏った
  • 普段生活をともにするのは数十人だったのがムラを形成し、都市を形成した。

 

これらは農業革命以降我々の生活に入り込んだものであり、現代人の我々にとって「異物」であるということだ。

もちろん農業革命による経済化とも言える動きは現代社会にとって大いに貢献している。

しかし、我々が当然のように享受している奇麗な水や簡単に手に入る「カロリー」、医療などはこの数十年から百年程度で実現したものであり、人類は一万年に渡って苦痛の生活を強いられていたことは想像に難くない。

 

人間に適応した狩猟採集生活では、一日の労働時間は午前中の数時間、移動距離は男性で12km、女性で9km。

主な仕事は男性は狩猟だが、これは生活を支えるものではない。むしろ女性の採集による植物性のエネルギー(果実、穀物、植物の根、昆虫など)が生活を支えている。

男性の狩猟は成功率が極めて低く、大型の獲物を得ることは稀である。しかし、小さな獲物をコンスタントに獲ってくる男性より、大きな獲物を稀に獲るギャンブラー的な男性のほうが集団内での地位や人気を獲得する傾向にある。

 

睡眠時間は6時間程度という研究があり、寝るのは日没から数時間経ってから。起きるのは日の出あたりで、これは気温と体温が関係しているそうだ。

つまり気温とともに体温が上がってくると目が覚めるようになっている。

 

「未来」という概念はない。

人間は3次元的な世界に生きており、そもそも時間を知覚することはできない。

人間社会でいう時間とは、天体の規則的な動きか、動物の時間による老化、あるいは気温の規則的な変化であり、時間というものは存在しない。

簡単な思考実験ではあるが、老いず、腹が減らず、太陽も星もなく、気温も変動せず、一定のスピードで動く物体もない空間では時間を感じることは全く不可能である。

一応実験で、ある女性が完全な洞窟のなかで過ごした時、40時間起きていたこともあったという。日光によるビタミンD生成ができず大変だったそうだが。

 

時間を気にするようになったのは人間が農耕をはじめて、季節による耕作や、来年豊作か不作かわからない不確実性を経験するようになったためだ。

これが「漠然とした不安」の正体であり、当然人間は未来を知覚するようにできてないのに無理矢理考えようとするため得られる感情である。

 

普段生活する小集団は30人~50人、所属する部族で数百人。さらに大きな集団もいるが普段からかかわりは薄い。

つまり、人間が知覚できる人間はせいぜい30~50人の親しい集団だということだ。それを超えるとパンクする。

 

かといって、今更狩猟採集社会に戻れというわけではない。

そんなことをしたら死ぬ。

 

現代医療が数千円で治す怪我で死ぬか、風邪で死ぬか、そもそも先代の知識の継承がないために死ぬ。

 

そうでなくても非常に過酷な側面があるのは違いない。

例えばある現代の狩猟採集民は老人を合法的に排除する。

 

しかし、自身が現代社会に適応していないことを知る点において重要だ。

摂取カロリー超過、過労、SNSなどで気に留める人間の増加、慢性的な運動不足。

すべての人間が何らかの問題を抱えていると言っていい。

 

これらを学び改善するだけで自身のパフォーマンスを著しく改善できるのではないかという話。

 

漠然とした壮大な話だが、ブログには進化人類学のような話のアウトプット、簡単な書評。

日々の運動、栄養素に関することを中心にしていく。

あとは金策に関すること。